Pasqua復活祭前の40日間、Quaresima四旬節の期間はキリストの断食修行を見習って、肉食を絶つのが慣わしでした。そして、この四旬節に入る前には思いっきり肉食を食べ、お祭り騒ぎを楽しむのが謝肉祭(Carnevaleカルネヴァーレ)。ベネチアのカーニバルでもおなじみの仮装衣装などをまとい、思いっきり羽を伸ばして楽しみます。
トリノオリンピックの閉会式でも、このイタリア各地で行なわれる伝統行事「謝肉祭」をテーマに、喜びと大会を終える寂しさを表現したとか。古代ローマ人が残した言葉に'Semel in anno licet insanire'(狂気が1年1度許される)というものがありますが、まさに「謝肉祭」を言い当てた言葉のようです。
マルケ州・ファーノの街のカーニバルは、イタリアでも最も有名なカーニバルのひとつ。その歴史は中世の時代に始まりました。カーニバル期間中は一ヶ月以上もの間、各種催しが開催されます。特に2キロにもおよぶパレードの行列は圧巻。カラフルなイルミネーション、ユニークなはりぼて、軽快な音楽、パレード参加者の衣装など、見るもの全てが一大ショーのよう。
さらに“世界で一番甘いカーニバル”と称されるように、パレードの行列からは、何百キロものキャンディーやチョコレートが群集に向けて投げられます。老いも若きも持参の傘を逆さに持って、これらのお菓子をいただくのです。
ファーノのカーニバルのキャッチフレーズはbello da vedere, dolce da gustare(見て美しく、口にして甘い)です。
さて、マルケ州でおなじみの伝統的なカーニバルのドルチェと言えば、Cicerchiataチーチェルキアータ、Sfrappeスフラッペ、Castagnoleカスタニョーレ、Scroccafusiスクロッカフージといったところでしょうか。すべて家庭で手作りされることの多い揚げ菓子です。
カーニバルの盛り上がりのピークはMartedi grassoマルテディ・グラッソ(カーニバル最終日の火曜日)と、Giovedi grassoジョヴェディ・グラッソ(カーニバル最後の木曜日)。
この日のイタリアのドルチェ消費量は、記録的なものとなったことでしょう。
マルケ州の伝統菓子

↑チーチェルキアータ ;ハチミツ味(下)とカカオ味(上)。

↑スクロッカフージ;赤色のケルメスで華やかに。


