日本における食への関心の高まりは、スローフードの啓蒙活動に負う所が大きいと言えるでしょう。日頃の食生活の見直しは、果てはライフ・スタイルの改善にまでも影響するようになりました。マルケ州の人々のような“スロー・ライフ”な生き方は、私たちにとって憧れであり、目標でもあり得るでしょう。
スローフードの活動の中に“Presidio Slow Foodプレジーディオ・スロー・フード”というものがあります。職人的な産業を行なうグループを支援し、郷土料理の伝統を守るのが目的。マルケ州では、一度は絶滅しかけた“チーチェルキア”という伝統的な豆がその対象のひとつとなっています。その昔、豊かでなかった農民たちが、冬の食料として蓄えていた貴重な食材。現在では中米でもよく食されているそうです。

↑チーチェルキアは乾燥した硬いトウモロコシの粒のような姿をしています。下準備として6時間ほど水に浸し、その後40分程度ゆで上げてからスープやパスタとして調理します。
去る11月24〜26日、この豆の産地であるSerra de’contiセッラ・デコンティでFesta della Cicerchiaチーチェルキア祭りが開催されました。マルケ州でよく行なわれる食のイベント“Sagraサグラ”ではメインの食材の他にも、さまざまな料理やドルチェがふるまわれます。今回のイベントは多少、施行が異なり、チーチェルキアを使った郷土料理の堪能に徹していたのが印象的でした。訪れている人々も地元の方が多い様子。カンパニリズモ(愛郷心)に支えられた伝統食材。ひとつでも多く残したいものです。

↑シンプルに、スープにして食べるチーチェルキア。インゲン豆、ヒヨコ豆、ニンニク、パセリ、ニンジン、タマネギなどと一緒に煮込んで。豊かなコクが口の中いっぱいに広がります。
マルケ州には、スローフード協会が主催する料理専門家のためのイタリア郷土専門料理学校があります。
毎年、多くの日本人シェフがここで磨きを上げているとのこと。
イタリアの食文化はマルケ州で学びましょう!
【Italcookイタルクック】イタリア郷土専門料理学校
マルケ州政府観光局日本語公式サイトはこちらから!


